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医療・介護ニュース

RSウイルス感染症、首都圏4都県で軒並み増加-埼玉県「前年同時期に比べ多い」

2019年08月04日 05:00

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の流行が首都圏で広がりつつある。7月22日から28日までの週の患者報告数は、東京などの4都県で軒並み増加。埼玉県は「前年同時期に比べ多い」と指摘。年齢別では「1歳からの報告が多い」としている。【新井哉】

 この週の1医療機関当たりの患者報告数は、東京都で前週比約1.7倍の1.41人、埼玉県で約1.6倍の1.17人、千葉県で約1.8倍の1.02人、神奈川県で約1.6倍の0.94人となった。

 東京都では、31保健所管内のうち26保健所管内で前週の報告数を上回った。保健所管内別では、みなとが5.5人で最も多く、以下は、池袋(3.5人)、荒川区(3.25人)、江東区(3.22人)、目黒区(3.2人)、台東(3.0人)、多摩小平(2.93人)などの順だった。

 埼玉県の鴻巣(2.67人)、千葉県の船橋市(3.18人)などの保健所管内でも多かった。

 RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース