2020年10月08日 21:20
日本慢性期医療協会は8日、新型コロナウイルスによって病院経営が受けた影響などについて調査結果の概要を公表した。2020年6月および7月の状況を前年と比較すると、医業収益について目立った落ち込みは見られないものの、医業利益はそれぞれ126.6%と51.6%の減少となっていた。【吉木ちひろ】
調査は8月に日慢協会員病院を対象に実施。174病院から回答を得た。20年6月と7月の経営指標について前年同月分との比較分析をしている。 それによると、全体の19年6月と20年6月の病床稼働率は91.5%から90.0%に、19年7月と20年7月の比較では91.8%から90.7%に下がっていた。各入院料や施設類型の届け出別に見ると、病床稼働率のマイナス幅が最も大きいのは「急性期一般入院料」で6月は5.5ポイント減、7月は3.1ポイント減だった。「医療療養病棟」では、6月が93.8%から92.8%に、7月が94.1%%から92.7%に減っていた。回答病院全体の病床を対象にした入院患者1人1日当たりの請求金額の比較では、19年6月の2万5,212円から20年6月は2万6,030円(3.2%増)、19年7月の2万5,395円から20年7月は2万6,037円(2.5%増)に増えていた。
一方、1日当たりの平均外来患者数は、6月が19年の80.2人から20年の71.6人に、7月が19年の85.4人から75.5人にそれぞれ減っていた。
1病院100床当たりの医業収益は、6月が19年の9,379万5,000円から20年の9,394万8,000円と0.2%の増。7月が19年の9,300万8,000円から9,415万7,000円と1.2%の増だった。医業利益は、6月が19年の78万7,000円の黒字から20年は20万9,000円の赤字に転落していた。7月でも19年の49万6,000円から20年の24万円に利益が縮小している。 なお、疑い患者を含む新型コロナウイルス感染症患者の入院受け入れ実績は、20年6月時点では8病院で176人、7月時点では15病院で221人だった。
調査は8月に日慢協会員病院を対象に実施。174病院から回答を得た。20年6月と7月の経営指標について前年同月分との比較分析をしている。 それによると、全体の19年6月と20年6月の病床稼働率は91.5%から90.0%に、19年7月と20年7月の比較では91.8%から90.7%に下がっていた。各入院料や施設類型の届け出別に見ると、病床稼働率のマイナス幅が最も大きいのは「急性期一般入院料」で6月は5.5ポイント減、7月は3.1ポイント減だった。「医療療養病棟」では、6月が93.8%から92.8%に、7月が94.1%%から92.7%に減っていた。回答病院全体の病床を対象にした入院患者1人1日当たりの請求金額の比較では、19年6月の2万5,212円から20年6月は2万6,030円(3.2%増)、19年7月の2万5,395円から20年7月は2万6,037円(2.5%増)に増えていた。
一方、1日当たりの平均外来患者数は、6月が19年の80.2人から20年の71.6人に、7月が19年の85.4人から75.5人にそれぞれ減っていた。
1病院100床当たりの医業収益は、6月が19年の9,379万5,000円から20年の9,394万8,000円と0.2%の増。7月が19年の9,300万8,000円から9,415万7,000円と1.2%の増だった。医業利益は、6月が19年の78万7,000円の黒字から20年は20万9,000円の赤字に転落していた。7月でも19年の49万6,000円から20年の24万円に利益が縮小している。 なお、疑い患者を含む新型コロナウイルス感染症患者の入院受け入れ実績は、20年6月時点では8病院で176人、7月時点では15病院で221人だった。