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医療・介護ニュース

経腸栄養分野の新規格製品、旧規格と接続できず-PMDA、誤接続防止で一斉切り替え促す

2019年08月01日 17:20

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 医薬品医療機器総合機構(PMDA)は7月31日、医療安全情報を公表した。経腸栄養分野における新規格製品に関する注意点を記載。旧規格製品の出荷が2021年11月末で終了することや、新規格製品と旧規格製品との間で接続ができなくなることを取り上げ、誤接続を防止する観点から、対象となる製品を一斉に切り替えるよう促している。【新井哉】

 医療安全情報では、19年12月以降、新規格製品(ISO80369-3)の準備が整い次第、販売が開始されるため、切り替えの対象となる製品をリストアップし、販売開始時期を製造販売業者などに確認する必要性を記載。切り替えが予定されている製品名(通称)として、▽経鼻栄養用カテーテル▽胃ろう用カテーテル▽経腸栄養投与セット▽経腸栄養用延長チューブ▽注入器(栄養用)-などを提示している。

 また、「新規格製品と旧規格製品のコネクタは太さや形状が異なる」とし、相互に接続できないことや、新規格製品ではオスコネクタとメスコネクタが逆になることを説明。全医療機関が新規格製品への切り替えを終えるまで一定の期間を要することや、長期留置用の製品を使用している患者が施設を移動する可能性があることを挙げ、変換コネクタの準備が必要だとしている。

 医療安全情報には、新規格製品導入に伴う医療現場の混乱を避けるため、適切な在庫管理や施設内関係者の情報共有の重要性を明記。具体的には、施設ごとに販売業者との調整を行う担当部署と責任者を決めたり、接続できない製品の混在を防止するために保管方法を検討したりするよう求めている。

出典:医療介護CBニュース