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医療・介護ニュース

東京都のコロナ1週間患者報告数、5週連続で増加-60歳以上の割合が増加、感染経路4割超「不明」

2020年07月30日 13:45

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 東京都内の新型コロナウイルス感染症の1週間当たりの患者報告数が5週連続で増加したことが、30日に公表された東京都感染症週報で分かった。60歳以上の割合が増加傾向となっている。推定感染経路については、全体の4割超が「不明」とされている。【新井哉】

 週報によると、20日から26日までの週(第30週、保健所受理週)の患者報告数は前週比144人増の1746人(無症状病原体保有者302人を含む)で、過去最多を記録した前週の報告数を上回った。

 年齢別の患者報告数は20歳代が665人で最も多く、以下は、30歳代(428人)、40歳代(253人)、50歳代(153人)、60歳代(69人)、70歳代(63人)、10歳代(52人)、10歳未満(29人)、80歳代(28人)、90歳以上(6人)の順だった。60歳以上の割合は、前週比約1.2ポイント増の約9.5%で、4週前(第26週、約6.8%)と比べると約2.7ポイント増えている。

 推定感染地は「国内」が1419人で、「不明」(304人)、「フィリピン」(13人)、「イギリス」「米国」(共に3人)、「ドイツ」「トルコ」「ブラジル」「フランス」(各1人)もあった。推定感染経路は、▽「不明」(729人)▽「飛沫・飛沫核感染又は接触感染」(583人)▽「接触感染」(225人)▽「飛沫・飛沫核感染」(209人)-とされている。

 2月1日に新型コロナウイルス感染症が指定感染症に定められたため、患者(無症状病原体保有者を含む)の報告数や年齢、推定感染地、推定感染経路が週報で公表されるようになった。2020年の累計患者報告数は1万1577人となっている。

出典:医療介護CBニュース