2020年06月23日 14:45
国立感染症研究所は23日、感染症発生動向調査で届け出のあったSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の症例の概要(5月27日現在)を公表した。感染症法で全数把握対象疾患(4類感染症)に指定された2013年3月4日以降の症例は、前回公表した4月29日までの集計分から10例増え、517例となった。【新井哉】
同研究所は、これまでの症例数の男女比について「ほぼ1:1」と説明。届け出時点の年齢中央値は75歳だった。生存例と死亡例の症例数も示しており、死亡例が66例あった。
都道府県別の症例数は、宮崎が72例で最も多く、以下は、山口、鹿児島(共に49例)、高知(46例)、広島(45例)、長崎(37例)、徳島(34例)、愛媛(31例)、和歌山(22例)、島根(21例)、大分(20例)、福岡(18例)、熊本(15例)、三重(12例)、岡山(11例)、香川(10例)などの順だった。
同研究所によると、SFTSはダニ媒介性感染症で、13年1月に国内で海外渡航歴のない人がSFTSに罹患していたことが初めて報告された。SFTSウイルスに感染すると6日から2週間の潜伏期を経て、多くの症例で発熱や消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が認められる。このほか、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心で、致死率は6.3-30%と報告されている。治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはない。
同研究所は、これまでの症例数の男女比について「ほぼ1:1」と説明。届け出時点の年齢中央値は75歳だった。生存例と死亡例の症例数も示しており、死亡例が66例あった。
都道府県別の症例数は、宮崎が72例で最も多く、以下は、山口、鹿児島(共に49例)、高知(46例)、広島(45例)、長崎(37例)、徳島(34例)、愛媛(31例)、和歌山(22例)、島根(21例)、大分(20例)、福岡(18例)、熊本(15例)、三重(12例)、岡山(11例)、香川(10例)などの順だった。
同研究所によると、SFTSはダニ媒介性感染症で、13年1月に国内で海外渡航歴のない人がSFTSに罹患していたことが初めて報告された。SFTSウイルスに感染すると6日から2週間の潜伏期を経て、多くの症例で発熱や消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が認められる。このほか、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。感染経路はマダニ(フタトゲチマダニなど)を介したものが中心で、致死率は6.3-30%と報告されている。治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンはない。