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医療・介護ニュース

青葉病院産婦人科・小児科入院診療を新病院に集約-千葉市が市立病院再整備基本構想案を公表

2020年06月16日 18:30

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 千葉市は16日、市立病院再整備基本構想案をホームページで公表した。海浜病院(美浜区、一般293床)の機能を基盤とした「少子超高齢社会に求められる新病院を整備する」と記載。青葉病院(中央区、一般 307床、精神56床、感染症6床)の産婦人科・小児科の入院診療について、新病院に集約し、医師などのマンパワーを充実させ、診療体制の維持・充実を図る。【新井哉】

 基本構想案では、千葉保健医療圏の現状を踏まえた市立病院に期待される役割に言及しており、精神医療や感染症医療などの民間医療機関が提供することが困難な政策的医療については、引き続き公立病院が担うことが期待されていると記載。海浜病院が市西部地域の急性期病院として地域医療を提供し、青葉病院と役割を分担し、周産期・小児医療の中核的施設としての機能を果たしてきたことや、今後、高齢化の進展で医療需要が増大することなどを説明している。

 市立病院が担うべき救急医療などの政策的医療の分野に関して、体制の維持・充実が必要だが、「これらの機能を青葉病院単独で担うことは困難」と記載。新病院については、医療機能の強化や集約化により、総合的な医療を提供できる病院を目指す。千葉県の地域周産期母子医療センターとして、高齢出産や合併症を持つハイリスク妊産婦へのケアに加え、移行期患者の妊娠・分娩管理などに取り組む。

 また、千葉県では超低出生体重児の管理を行う施設が限られているため、最新の医療技術の導入や人材育成を進め、低出生体重児の入院拠点病院として機能強化を図る。小児医療については、先天性の疾患や小児の慢性疾患にも取り組み、患者の成長に応じた切れ目のない診療体制を目指す。

出典:医療介護CBニュース