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医療・介護ニュース

認知症疾患医療センター未指定の二次医療圏で募集-宮崎県、指定更新も視野

2020年05月12日 18:05

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 宮崎県は11日、県認知症疾患医療センター運営事業実施要綱に基づき、新たに事業を委託する医療機関の募集を始めた。募集期間は6月5日まで。認知症疾患医療センターが未指定となっている西諸と西都児湯の二次医療圏で地域型(医療相談室設置)、連携型(医療相談室の規定なし)のいずれかを指定したい考えだ。【新井哉】

 県内の認知症の医療提供体制を巡っては、2018年3月に策定した第7次宮崎県医療計画(18-23年度)で、「治癒しうる認知症を適切に判断するためにも、迅速な鑑別診断を行い、その診断に基づき適切に医療や介護の方針を決定することが不可欠」とし、認知症に関する専門医療の提供体制の充実強化を図る必要性を挙げていた。

 募集要項では、業務内容として、▽鑑別診断とそれに基づく初期対応▽周辺症状(行動・心理症状)と身体合併症への急性期対応▽専門医療相談▽認知症疾患医療連携協議会の設置・運営▽地域の認知症医療従事者、地域包括支援センター、住民等に対する研修会の開催-を挙げている。

 指定期間は、20年10月1日から23年3月31日までで、「指定期間終了時に、認知症疾患医療センターとしての活動状況等を確認の上、指定更新の手続きを行う予定」としている。

出典:医療介護CBニュース