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医療・介護ニュース

軽症者受け入れの都内ホテルへJMATを派遣-日本医師会

2020年04月16日 19:05

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 新型コロナウイルス感染症への対応で不足する地域の医療従事者を確保するための特例的な対応として、日本医師会(日医)は、日本医師会災害医療チーム(JMAT)の枠組みを使い、支援チームを派遣する。軽症者を受け入れている東京都内のホテルへは、すでに派遣が実施されているという。【吉木ちひろ】

 今回の特例におけるJMATの業務内容は、▽軽症者や無症状者の受け入れ施設(宿泊施設など)やその健康管理部門▽帰国者・接触者外来、行政や地域医師会が設置した仮設診療所など-への派遣。今後、状況に応じて、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる医療機関や、ほかの患者を引き受けるために急激に人的リソースが低下した医療機関(救急病院など)への派遣も検討する。

 派遣は、都道府県医師会の要請に基づいて実施。人材を必要とする都道府県の医師会自らがチーム編成・派遣を行う「被災地COVID-19 JMAT」と、ほかの地域の医師会が編成・派遣する「支援COVID-19 JMAT」の2つのスキームで対応する。

 JMATの派遣に当たっては、支援を受ける都道府県の新型コロナウイルス感染症の対策本部との連携や、隊員全員への個人用防護具などの提供や着脱訓練の実施などを求める。

 石川広己常任理事(救急災害医療担当)の説明によると、15日時点で東京都と福岡県から派遣要請を受けているという。

出典:医療介護CBニュース