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医療・介護ニュース

オンライン初診「特例中の特例」、日医-都道府県には問題事例の収集・検証を要望

2020年04月08日 21:05

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 新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための対策として、オンラインによる診療を初診から認める政府の方針について、日本医師会は8日の定例記者会見で、「特例中の特例」との見解を強調した。また、都道府県行政に対して、臨時の協議会の開催などを通じて、「問題ある事例」の収集や検証を求める立場を示した。【吉木ちひろ】

 7日に閣議決定された新型コロナウイルス感染症緊急経済対策には、非常時の対応としてオンライン・電話による診療を早期に実施することが盛り込まれている。

 医療保険を担当する松本吉郎常任理事は、今回の措置について、政府方針を尊重するとの立場を示した上で、非常事態下の「特例中の特例であり、例外中の例外であるという認識」だと強調した。

 また、在宅医療を受けている医療的ケア児や重度心身障害児・者、家族などの存在を挙げ、経過を注視する必要性にも言及。都道府県行政に対しては、協議会を頻回に開催するなどして常に問題ある事例を収集し、その迅速な検証と関係医療機関への指導などの対応を求め、「この緊急事態が収まり次第、速やかに」対面診療に戻すべきだと主張した。

出典:医療介護CBニュース