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医療・介護ニュース

インフル患者減、流行シーズン脱した可能性も-警報・注意報レベルの保健所地域なし

2020年03月27日 16:05

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 全国のインフルエンザの1週間当たりの患者報告数が、流行開始の目安を下回ったことが27日、厚生労働省が公表した発生状況で分かった。警報・注意報レベルを超えている保健所地域はなく、流行シーズンを脱した可能性が出てきた。【新井哉】

 16日から22日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約58%減の定点当たり0.54人で、流行開始の目安となっている1.0人を下回った。

 都道府県別では、青森(2.18人)、岩手(1.65人)、石川(1.6人)、岡山(1.54人)、京都(1.15人)、富山(1.04人)、大阪、沖縄(共に1.02人)を除く39都道県の定点当たりの患者報告数が流行開始の目安以下となっている。

 この週に全国の医療機関を受診した推計患者数は、前週より約2万5000人減の約1万5000人。今シーズン(2019年9月以降)の全国の累計受診者数は約727万3000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比23人減の25人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が3人、「ICU入室」「人工呼吸器の利用」がいずれも1人いた。

 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、B型の検出割合が59%で最も高かった。AH1pdm09は39%、AH3亜型は2%だった。

出典:医療介護CBニュース