2020年03月26日 16:00
厚生労働省は25日、第32回介護福祉士国家試験の合格発表を行った。合格者数は5万8,745人。受験者数、合格者数とも前年と比べて1万人以上減った。合格率は4年ぶりに7割を下回る69.9%だった。【吉木ちひろ】
試験は、筆記が1月26日、実技が3月1日に実施され、8万4,032人が受験した。合格者数は1万991人減の5万8,745人だった。合格者のうち、男性は1万7,514人、女性は4万1,231人。
受験資格別の合格者数は、介護福祉士養成施設が4,789人(合格率80.0%)、社会福祉施設(老人福祉施設や障害者福祉施設など)の介護職員等が3万5,902人(合格率69.3%)、訪問介護員等が8,527人(同72.5%)などだった。年齢区分別では「41-50歳」が1万5,797人(26.9%)で最も多く、「21-30歳」の1万4,653人(24.9%)がこれに続いた。
介護福祉士の受験者数は2017年に実施された第29回国家試験から、実務経験を積みながら資格取得を目指す場合、3年以上の経験に加えて、原則450時間以上の実務者研修を修了することが必須になった(この場合、実技試験は免除される)。それまで増加傾向にあり、15万人を超えていた受験者数は、この変更の影響を受けて激減した。19年10月には勤続10年以上の介護福祉士を中心に賃金の改善を行う「介護職員等特定処遇改善加算」が新設されているが、受験者数は回復していない。
■EPAの介護福祉士候補者合格者は337人 厚労省は同日、経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士候補者試験結果も発表している。それによると、合格者は前年から71人増の337人で、合格率は44.5%だった。
国別の合格者数は、インドネシアが107人(合格率36.5%)、フィリピンが92人(同29.4%)、ベトナムが138人(同90.8%)。
試験は、筆記が1月26日、実技が3月1日に実施され、8万4,032人が受験した。合格者数は1万991人減の5万8,745人だった。合格者のうち、男性は1万7,514人、女性は4万1,231人。
受験資格別の合格者数は、介護福祉士養成施設が4,789人(合格率80.0%)、社会福祉施設(老人福祉施設や障害者福祉施設など)の介護職員等が3万5,902人(合格率69.3%)、訪問介護員等が8,527人(同72.5%)などだった。年齢区分別では「41-50歳」が1万5,797人(26.9%)で最も多く、「21-30歳」の1万4,653人(24.9%)がこれに続いた。
介護福祉士の受験者数は2017年に実施された第29回国家試験から、実務経験を積みながら資格取得を目指す場合、3年以上の経験に加えて、原則450時間以上の実務者研修を修了することが必須になった(この場合、実技試験は免除される)。それまで増加傾向にあり、15万人を超えていた受験者数は、この変更の影響を受けて激減した。19年10月には勤続10年以上の介護福祉士を中心に賃金の改善を行う「介護職員等特定処遇改善加算」が新設されているが、受験者数は回復していない。
■EPAの介護福祉士候補者合格者は337人 厚労省は同日、経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士候補者試験結果も発表している。それによると、合格者は前年から71人増の337人で、合格率は44.5%だった。
国別の合格者数は、インドネシアが107人(合格率36.5%)、フィリピンが92人(同29.4%)、ベトナムが138人(同90.8%)。