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医療・介護ニュース

新型コロナ確定287例、年齢の中央値は66歳-国立感染症研究所が記述疫学を公表

2020年03月18日 19:55

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 国立感染症研究所は17日、新型コロナウイルス感染症の確定症例の記述疫学を公表した。感染症発生動向調査と積極的疫学調査で報告された287例を取り上げており、年齢の中央値は66歳(範囲4-91歳)としている。【新井哉】

 この287例は、9日までに感染症発生動向調査と積極的疫学調査で報告され、突合可能だった確定症例で、国籍は、日本(200例)、米国(21例)、オーストラリア(18例)、中国(11例)、カナダ(8例)、フィリピン(6例)など。推定感染地域・経路は、クルーズ船関連が188例(乗員・乗客のみ)で最も多く、以下は、東京都(18例)、中国/武漢関連、和歌山県(共に11例)、大阪府(8例)、都道府県不明の国内、千葉県(共に5例)、新潟県(4例)などの順だった。

 発症日の判明している200例については、1月20日から3月4日にかけて発症。「クルーズ船関連の症例は2月7日に発症者のピークがあり、中国/武漢関連症例は1月の発症が多い傾向がみられた」と説明。その他の症例は「散発していた」としている。

 重症例の基礎疾患の有無についても取り上げている。ICU入室例(22例)については、「基礎疾患あり」「情報なし/不明」がいずれも10例、「なし」が2例。侵襲的換気(気管内挿管など)を必要とした29例については、「基礎疾患あり」が15例、「不明」が13例、「なし」が1例。体外式膜型人工肺(ECMO)と必要とした9例では、「基礎疾患あり」が6例、「情報なし/不明」が3例だった。

出典:医療介護CBニュース