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医療・介護ニュース

インフルエンザ、B型の検出割合高まる-厚労省が発生状況公表、患者報告数は6週連続減少

2020年03月13日 17:35

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 厚生労働省は13日、インフルエンザの発生状況を公表した。2日から8日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約34%減の定点当たり3.13人で、6週連続で減少した。ウイルスの検出状況については、B型の検出割合が高まっている。【新井哉】

 都道府県別では、岩手が8.86人で最も多く、以下は大阪(7.32人)、石川(6.94人)、京都(5.87人)、兵庫(5.29人)、奈良(5.05人)、愛知(4.65人)、岡山(4.51人)、北海道と滋賀(共に3.85人)、長野(3.76人)、三重(3.57人)、埼玉(3.53人)などの順だった。42都道府県で前週より減った。

 この週に全国の医療機関を受診した推計患者数は、前週より約5万8000人減の約10万3000人で、年齢別では「5-9歳」が約4万人で最も多かった。今シーズン(2019年9月以降)の全国の累計受診者数は約721万8000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比41人減の108人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が12人、「ICU入室」が2人、「人工呼吸器の利用」が1人いた。

 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、AH1pdm09の検出割合が55%で最も高かった。B型は44%、AH3亜型は1%だった。1週間前の厚労省の報告では、B型が占める割合は27%だった。

出典:医療介護CBニュース