国立感染症研究所がまとめた3日から9日までの週の5類感染症の患者報告（小児科定点医療機関約3000カ所、インフルエンザ定点医療機関約5000カ所、速報値）によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たりの患者報告数が3週連続で増加した。咽頭結膜熱（プール熱）も増えた。インフルエンザ、感染性胃腸炎、伝染性紅斑（リンゴ病）はいずれも2週連続で減少した。【新井哉】

〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕報告数は前週比約10.3％増の3.56人。過去10年同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、石川（10.52人）、新潟（7.86人）、福岡（7.05人）。

〔咽頭結膜熱〕報告数は前週比約15.4％増の0.45人。過去10年同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、鹿児島（1.44人）、山形（1.2人）、佐賀（1.13人）。

〔インフルエンザ〕報告数は前週比約35.9％減の9.04人。都道府県別の上位3位は、北海道（12.92人）、沖縄（12.67人）、群馬（11.78人）。

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比約8.2％減の6.35人。都道府県別の上位3位は、香川（14.71人）、宮崎（13.75人）、鹿児島（11.15人）。

〔伝染性紅斑〕報告数は前週比約14.9％減の0.4人。都道府県別の上位3位は、熊本（1.28人）、大分（1.06人）、福井（1.04人）。