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医療・介護ニュース

広域化の消防本部と医療機関の協力関係構築が必要-秋田県計画素案、精神科救急の圏域越え搬送に言及も

2020年02月17日 20:50

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 秋田県は14日、「秋田県消防広域化推進計画」の素案を公表した。今後、さらに人口の減少が進み、市町村の財政状況が一層厳しくなることが予想されると指摘。「将来にわたり、必要な消防力を維持・強化していくことが困難になることが懸念される」とし、広域化を推進する必要性を提示している。【新井哉】

 素案では、広域化のメリットについて、▽初動消防力、増援体制の充実▽現場到着時間の短縮▽予防業務・救急業務の高度化・専門化、計画的な研修の実施▽救急搬送における対応の統一化・標準化-などを挙げている。

 消防と医療機関の連携については、患者の状態に応じて圏域を越えた搬送や、全県を対象とする三次救急医療機関への搬送が行われるケースがあることを説明。また、精神科救急に関しても、疾病や重症度によっては圏域を越えた救急搬送が行われていることに言及している。

 消防と医療機関との連携の形については、「各局面において様々であり、重層的な体制となっている」などと説明。広域化後も救急業務の高度化と適切な搬送・受入体制を整備していくため、広域化後の消防本部、医療機関、介護施設、地域災害医療対策本部が協力関係構築に取り組む必要があるとしている。

出典:医療介護CBニュース