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医療・介護ニュース

インフルエンザ患者報告数、注意報基準値を下回る-厚労省が全国の発生状況などを公表

2020年02月14日 20:55

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 厚生労働省は14日、インフルエンザの発生状況を公表した。3日から9日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約35.9%減の定点当たり9.04人となり、注意報の基準値(10.0人)を下回った。【新井哉】

 都道府県別では、北海道が12.92人で最も多く、以下は沖縄(12.67人)、群馬(11.78人)、愛媛(11.77人)、長崎(11.63人)、大阪(11.38人)、愛知(11.33人)、岡山(11.21人)、長野(11.2人)、岩手(11.08人)、新潟(10.86人)、高知(10.81人)、兵庫(10.7人)、千葉(10.54人)、福井(10.43人)、滋賀(10.42人)、宮崎(10.41人)、鹿児島(10.11人)などの順だった。46都府県で前週より減った。

 この週に全国の医療機関を受診した推計患者数は、前週より約18万1000人減の約31万5000人で、年齢別では「5-9歳」が約9万人で最も多かった。今シーズン(2019年9月以降)の全国の累計受診者数は約648万9000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比316人減の455人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が69人、「ICU入室」が17人、「人工呼吸器の利用」が12人いた。

 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、AH1pdm09の検出割合が89%で最も高かった。B型は9%、AH3亜型は2%だった。

出典:医療介護CBニュース