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医療・介護ニュース

13医療圏のうち9医療圏が外来医師多数区域-福岡県が外来医療計画案を公表

2020年01月17日 20:50

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 福岡県は17日、「福岡県外来医療計画」(2020-23年度)の案を公表した。13の二次保健医療圏のうち9つの医療圏が外来医師多数区域となっており、「都市部に偏っている状況」としている。【新井哉】

 計画案によると、県内の一般診療所数は4,666施設(17年10月)。人口10万人当たり91施設で、全国平均(80施設)を上回っている。人口10万人当たりの診療所医師数は95人(16年12月)で、全国平均(81人)を上回っており、二次保健医療圏別では、福岡・糸島医療圏が109人で最も多いという。

 各圏域における外来医療機能の状況に関しては、診療科目ごとの医療機関の所在地とアクセシビリティ(アクセスのしやすさ)を記載している。例えば、精神科については、福岡・糸島では15分以内が98.6%であるのに対し、京築は82.6%となっており、アクセスのしやすさに格差がある。

 外来医療提供体制の確保と今後の方向性も示している。診療所医師数が既に一定程度充足していると考えられる外来医師多数区域での新規開業について「新規開業者に対し、外来医師の偏在状況を十分踏まえた判断を促す必要」があるとしている。

出典:医療介護CBニュース