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医療・介護ニュース

風疹の患者報告数、2週連続で増加-国立感染症研究所が「緊急情報」公表

2020年01月15日 12:20

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 国立感染症研究所は15日、「風疹流行に関する緊急情報」(8日現在)を公表した。昨年12月23日から29日までの1週間に12人が風疹と診断された。1週間当たりの患者報告数は2週連続で増加した。【新井哉】

 同研究所によると、2019年の患者報告数は2306人。都道府県別では、東京が854人で最も多く、以下は、神奈川(295人)、千葉(200人)、埼玉(198人)、大阪(132人)などの順だった。患者報告がないのは、高知のみとなっている。

 推定感染地域は「国内」が1783人で最も多かった。「国内・国外不明」が461人、「国外」が50人、「国内または国外」が12人となっており、同研究所は「国外での感染は少ない」としている。

 同研究所は、「特に配慮が必要な職種」として、医療関係者や消防士・消防署員、警察官・警察署員、自衛官・自衛隊員、教職員、保育士を挙げ、19年の患者報告数を緊急情報に記載。医療関係者では、「看護師」が10人、「医療事務」が5人、「薬局勤務」が4人、「医師」が3人、「作業療法士」「看護助手」「医療従事者」「歯科助手」がそれぞれ2人、「薬剤師」「検査技師」「歯科医師」「歯科医院勤務」がそれぞれ1人報告されている。

 医療関係者以外は、「教職員」が18人、「保育士」と「警察官・警察署員」がそれぞれ12人、「消防士・消防署員」と「自衛官・自衛隊員」がそれぞれ7人となっている。

出典:医療介護CBニュース