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医療・介護ニュース

インフルエンザ患者報告数、10週連続で増加-厚労省が発生状況を公表、4県で警報レベル

2020年01月10日 20:00

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 厚生労働省は10日、インフルエンザの発生状況を公表した。2019年12月23日から29日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約10%増の定点当たり23.24人で、10週連続で増加した。4県で警報の基準値(30.0人)を上回った。【新井哉】

 都道府県別では、山口が38.39人で最も多く、以下は、秋田(33.61人)、大分(30.78人)、山形(30.28人)、愛知(29.94人)、長野(29.17人)、埼玉(28.61人)、宮城(28.19人)、鳥取(27.62人)、千葉(27.0人)、熊本(26.04人)、三重(26.0人)、鹿児島(25.95人)、福島(25.8人)、栃木(25.67人)、石川(25.04人)、宮崎(24.97人)、北海道(24.82人)などの順だった。37都府県で前週の報告数を上回った。

 この週に全国の医療機関を受診した推定患者数は、前週より約11万5000人増の約87万7000人で、年齢別では「5-9歳」が約18万9000人で最も多かった。今シーズン(19年9月以降)の全国の累計受診者数は約314万8000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比225人増の1419人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が190人、「ICU入室」が58人、「人工呼吸器の利用」が41人いた。

 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、AH1pdm09の検出割合が97%で最も多かった。

出典:医療介護CBニュース