国立感染症研究所がまとめた2019 年12月16日から22日までの週の5類感染症の患者報告（小児科定点医療機関約3000カ所、インフルエンザ定点医療機関約5000カ所、速報値）によると、インフルエンザの定点医療機関当たりの患者報告数が9週連続で増えた。感染性胃腸炎は6週連続で増加。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎も4週連続で増加した。横ばいだった伝染性紅斑（リンゴ病）は増加し、前週まで5週連続で増加していた咽頭結膜熱（プール熱）は減少に転じた。手足口病は3週連続で減った。【新井哉】

〔インフルエンザ〕報告数は前週比約38.5％増の21.22人。都道府県別の上位3位は、山口（41.46人）、宮城（31.8人）、埼玉（29.57人）。

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比約13.0％増の7.46人。都道府県別の上位3位は、熊本（15.28人）、富山（14.03人）、福井（13.52人）。

〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕報告数は前週比約4.8％増の3.72人。過去10年同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、福岡（7.98人）、鳥取（7.89人）、山形（6.9人）。

〔伝染性紅斑〕報告数は前週比約3.3％増の0.63人。都道府県別の上位3位は、熊本（1.94人）、佐賀（1.74人）、鳥取（1.58人）。

〔咽頭結膜熱〕報告数は前週比約3.8％減の0.77人。過去10年同期と比べて2番目に多い。都道府県別の上位3位は、鹿児島（3.09人）、福井（1.96人）、鳥取（1.84人）。

〔手足口病〕報告数は前週比約15.7％減の0.7人。過去10年同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、佐賀（4.91人）、青森（1.86人）、岩手と熊本（共に1.56人）。