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医療・介護ニュース

インフルエンザ患者報告数、全国で注意報レベルに-厚労省が発生状況を公表、警報レベルの県も

2019年12月20日 17:30

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 厚生労働省は20日、インフルエンザの発生状況を公表した。9日から15日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約1.6倍の定点当たり15.62人で、注意報の基準値(10.0人)を上回った。【新井哉】

 都道府県別では、山口が31.94人で最も多く、警報基準値(30.0人)を超えた。以下は、北海道(29.76人)、宮城(26.69人)、青森(24.14人)、富山(24.04人)、埼玉(20.84人)、大分(19.6人)、福島(19.41人)、熊本(19.38人)、神奈川(19.17人)、新潟(19.09人)、広島(18.94人)、長野(18.06人)、東京(16.84人)、島根(16.82人)、千葉(16.61人)、愛知(16.53人)、秋田(16.3人)などの順だった。

 この週に全国の医療機関を受診した推定患者数は、前週より約21万人増の約53万5000人で、年齢別では「5-9歳」が約14万5000人で最も多かった。今シーズン(9月以降)の全国の累計受診者数は約150万9000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比310人増の856人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が108人、「ICU入室」が33人、「人工呼吸器の利用」が23人いた。

 休校、学年・学級閉鎖の措置を取った施設(保育所、幼稚園、小中学校、高校)に関しては、前週比1073施設増の2705施設となった。 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、AH1pdm09の検出割合が95%で最も多く、次いでAH3 亜型(3%)、B型(2%)の順だった。

出典:医療介護CBニュース