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医療・介護ニュース

インフルエンザ患者報告数、全都道府県で前週上回る-厚生労働省が発生状況を公表

2019年12月06日 18:15

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 厚生労働省は6日、インフルエンザの発生状況を公表した。11月25日から12月1日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約1.8倍の定点当たり5.52人で、6週連続で増加。全都道府県で前週の報告数を上回った。【新井哉】

 都道府県別では、北海道が16.76人で最も多く、以下は、青森(15.48人)、石川(10.52人)、富山(10.42人)、宮城(9.23人)、福島(8.29人)、広島(8.22人)、山口(7.73人)、神奈川(7.08人)、熊本(6.61人)、新潟(6.44人)、福岡(6.3人)、東京(6.17人)、山形(6.15人)、埼玉(5.84人)、長崎(5.69人)などの順だった。

 この週に全国の医療機関を受診した推定患者数は、前週より約7万8000人増の約18万4000人で、年齢別では「5-9歳」が約6万人で最も多かった。今シーズン(9月以降)の全国の累計受診者数は約64万9000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比146人増の306人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が45人、「ICU入室」が5人、「人工呼吸器の利用」が3人いた。

 休校、学年・学級閉鎖の措置を取った施設(保育所、幼稚園、小中学校、高校)に関しては、前週比438施設増の933施設となった。

 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、AH1pdm09の検出割合が94%で最も多く、次いでAH3 亜型(5%)、B型(2%)の順だった。

出典:医療介護CBニュース