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医療・介護ニュース

飲酒で摂取した純アルコール量を「見える化」-厚労省がウェブツールをリリース

2024年09月24日 17:41

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 厚生労働省は20日、飲酒により摂取した純アルコール量とアルコールの分解時間を簡単に把握できるウェブツール「アルコールウォッチ」をリリースしたと公表した。【渕本稔】

 「アルコールウォッチ」では、ビールやサワー、ハイボールなど飲酒したアルコールの種類と飲酒量を選択するだけで、お酒に含まれる純アルコール量と、アルコールが分解されるまでにかかる時間の目安を計算してくれる。

 2月に公表された国内初の「飲酒ガイドライン」では、生活習慣病のリスクを高める純アルコール量として男性40グラム以上、女性20グラム以上という基準を示しており、国は基準を超えて飲酒する人の割合を男女合わせて10%に減らす目標を掲げている。

 厚労省の担当者は、飲酒による純アルコール量をアルコールウォッチで「簡単に把握できる」とし、純アルコール量を基準に健康に配慮した飲酒を呼び掛けている。

 厚労省では、アルコール依存症の理解を深める普及啓発事業として、「飲酒ガイドライン」について学ぶトークイベントを9月28日、会場とオンラインのハイブリッドで開催する。

 イベントには国立病院機構久里浜医療センター精神科診療部長の松崎尊信氏や順天堂大消化器内科先任准教授の今一義氏のほか、お笑い芸人の上田航平氏、井上裕介氏、アイドルグループの九州女子翼が出演する。

 開催時間は午後3時-同4時半の予定で、参加は無料。明治安田ホール福岡(福岡市博多区)での参加は事前に申し込みが必要で、オンラインではYouTube(ユーチューブ)チャンネル「依存症なび」で配信予定。こちらは事前の申し込みは不要。

出典:医療介護CBニュース