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医療・介護ニュース

利用者や家族のハラスメント「受けた」26.8%-最近2年に、介護クラフトユニオン

2024年08月30日 18:00

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 介護クラフトユニオン(NCCU)が30日に公表した2024年度就業意識実態調査では、月給制組合員3,691人の26.8%が、最近2年以内に利用者や家族から何らかのハラスメントを「受けた」と答えた。【渕本稔、兼松昭夫】

 26.8%の内訳は、利用者からが18.3%、家族からが4.8%、利用者と家族からが3.7%。

 ハラスメントを受けた987人のうち、その時に離職を考えたのは41.2%だった。また、離職していない理由の質問では(複数回答可)、「ほかの職員に迷惑を掛ける」などに該当しない「その他」の割合が33.7%で最も高く、自由記述では、「我慢している」「諦めた」などが目立った。

 また、時給制の組合員は1,932人の20.8%(利用者から17.1%、家族から2.1%、利用者と家族から1.6%)がハラスメントを受けていた。

 ハラスメントの内容として(複数回答可)、月給制の74.2%が威圧的な態度など「精神的暴力」を挙げた。ほかは「身体的暴力」36.1%、セクシャルハラスメント31.1%など。

 時給制(402人)では「精神的暴力」61.9%、「セクシャルハラスメント」36.8%、「身体的暴力」32.1%などの順だった。

 キャリーバックで殴られたり(看護職)、あからさまに性的な話をされたりした(訪問系介護員)ケースもあった。

出典:医療介護CBニュース