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医療・介護ニュース

手足口病の定点当たり報告数、東京は前週比1.7倍-都内保健所の8割で「警報レベル」

2024年07月04日 18:15

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 乳幼児を中心に全国的に感染者が急増している手足口病について、東京都では定点医療機関当たりの報告数が前週(6月17-23日)の1.66倍となる9.88になったと公表した。都は20日の時点で独自に定める「警報基準」に達しており、担当者は「今後の動向を注視していきたい」と話している。【渕本稔】

 手足口病では、定点当たりの報告数が5.0を超えると、大きな流行の発生が疑われる「警報レベル」に該当する。第26週(6月24-30日)には都内の保健所31カ所のうち、25カ所が「警報レベル」に達した。警報レベルにある保健所の割合は、前週までは5割だったが、8割にまで増えた。

 都内の感染者数は2,609人(前週比1.66倍)。保健所が管轄する地区で、定点当たりの報告数が最も多いのは「多摩小平」の21.33人。次いで「八王子市」(19.09人)、「江東区」(18.33人)、「中野区」(15.33人)、「台東」(15.00人)、「みなと」(12.67人)、「江戸川」(12.50人)、「大田区」(11.38人)などが続く。

 都では、家庭や保育所、幼稚園などでこまめな手洗いやタオルの使い回しを避けたり、子どもらが理解できる範囲で咳エチケットを促したりするなど、感染対策の徹底を引き続き呼び掛けている。

出典:医療介護CBニュース