2024年07月02日 17:35
国立感染症研究所は1日、過去最多の患者数を記録している「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」(STSS)の6割超で、「A群溶血性レンサ球菌」(GAS)が病原体だとする調査結果を公表した。そのうち、推定感染経路として最も多いのが創傷感染だった。感染経路が不明なケースが次に多く、創傷感染と合わせて約8割を占めた。【渕本稔】
2024年第24週(6月10-16日)時点で、STSSの患者数は過去最多の1,060例となった。病原体別の内訳を見ると、最多がGASの656人。ほかは「B群(溶血性レンサ球菌)」114人、「C群」10人、「G群」222人、「その他・不明」58人だった。
GASによる患者数は、過去6年間は3-5割程度だったが、24年は6月16日時点で全体の62%と6割超を占めている。
推定感染経路は、創傷感染が288人(43.9%)で最も多かった。次いで「不明」227人(34.6%)、「飛沫」59人(9.0%)、「接触」24人(3.7%)など。
年代別では、30歳代以上の患者が多く、60歳以上が382人と全体の半数以上を占めた。都道府県別では、東京、埼玉、神奈川、千葉など関東地方に患者が多い。
STSSは突発的に発症し、多臓器不全が急速に進行することもある。現時点で有効なワクチンはない。感染研では、手洗いや咳エチケット、けがをしたら傷口を清潔に保つなどの感染予防策を呼び掛けている。
2024年第24週(6月10-16日)時点で、STSSの患者数は過去最多の1,060例となった。病原体別の内訳を見ると、最多がGASの656人。ほかは「B群(溶血性レンサ球菌)」114人、「C群」10人、「G群」222人、「その他・不明」58人だった。
GASによる患者数は、過去6年間は3-5割程度だったが、24年は6月16日時点で全体の62%と6割超を占めている。
推定感染経路は、創傷感染が288人(43.9%)で最も多かった。次いで「不明」227人(34.6%)、「飛沫」59人(9.0%)、「接触」24人(3.7%)など。
年代別では、30歳代以上の患者が多く、60歳以上が382人と全体の半数以上を占めた。都道府県別では、東京、埼玉、神奈川、千葉など関東地方に患者が多い。
STSSは突発的に発症し、多臓器不全が急速に進行することもある。現時点で有効なワクチンはない。感染研では、手洗いや咳エチケット、けがをしたら傷口を清潔に保つなどの感染予防策を呼び掛けている。