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医療・介護ニュース

手足口病、東京で「警報レベル」の基準上回る-多摩地域中心に感染拡大

2024年06月28日 17:09

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 東京都は、乳幼児を中心に全国的に感染者が増加している手足口病の定点医療機関当たりの報告数が23日時点で5.94となり、大きな流行の発生が疑われる「警報レベル」の5.0を上回ったと公表した。都が独自に定める「警報基準」には20日時点で達しており、感染予防策の徹底を呼び掛けていた。【渕本稔】

 手足口病の警報基準として、都では定点当たりの報告数に加え、「警報レベルにある保健所の管内人口の合計が、都全体の30%を超えた場合」と定めている。警報レベルにある保健所管内の人口は20日時点で都全体の35.67%を占めていた。

 一方、第25週(17-23日)の手足口病の患者数は1,567人となり、定点当たりの報告数は5.94と警報レベルの基準を上回った。

 保健所が管轄する地区の中で、定点当たりの報告数は「多摩府中」が21人で最も多かった。次いで「世田谷区」(16人)、「多摩小平」(15人)、「多摩立川」(14人)、「大田区」「練馬区」「足立区」(いずれも13人)、「江戸川」(12人)などが続く。

 都では、家庭や保育所、幼稚園などでこまめな手洗いやマスクの着用、タオルの使い回しを避けるなどの感染対策の徹底を引き続き呼び掛けている。

出典:医療介護CBニュース