閉じる

医療・介護ニュース

手足口病、2年ぶりに警報基準値を上回る 東京都-夏前に感染予防呼び掛け

2024年06月21日 19:02

印刷

 乳幼児を中心に全国的に流行が拡大している手足口病で、東京都は2年ぶりに警報基準に達し、こまめな手洗いなど注意を呼び掛けている。【渕本稔】

 手足口病では通常、定点医療機関当たりの報告数が5.0を超えた場合に大きな流行の発生が疑われる「警報レベル」となる。国立感染症研究所の直近のデータによると、23週(3-9日)で「警報レベル」に達したのは17府県だった。

 都ではこの基準に加えて、「警報レベルにある保健所の管内人口の合計が、都全体の人口の30%を超えた場合」を「警報基準」と定めている。20日時点で、警報レベルにある都内の保健所は31カ所中11カ所。当該保健所管内の人口は都全体の35.67%に達し、警報基準を超えた。

 都内264カ所の小児科定点医療機関当たりの報告数は、16日時点で4.08と都全体でも警報レベルの5.0の値に迫っている。

 手足口病の流行は、例年夏にピークを迎えていることから、都では家庭や保育所、幼稚園などで感染予防対策の徹底を呼び掛けている。

出典:医療介護CBニュース