2024年05月24日 12:00
東京都内に在住、在学、在勤している18-39歳の若者とその家族が人間関係や就職・将来への不安、メンタルヘルスの不調などあらゆる悩みを相談できる無料窓口「若ナビα」への2023年度の相談件数が、17年の開設以来初めて1万件を突破した。年齢別では20歳代の相談が最も多いものの、30歳代男性の相談件数は前年度比で約35%増と各年代・性別の中で増加率が最も高かった。【渕本稔】
23年度の相談件数は前年度比27%増の1万1,816件。そのうち電話相談が63%、次に多かったのがLINEによる相談で35%だった。
相談者の6割が女性で、年代別では20歳代が43%、30歳代が32%と大半を占めた。次いで10歳代は14%、40歳代以上からの相談も10%あった。
その中で、30歳代男性からの相談が増加傾向にある。内閣府が23年に実施した「人々のつながりに関する基礎調査」では、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した割合は各年代・性別の中で30歳代男性が最も高く、都の担当者は「30歳代男性の相談件数の増加は、この調査結果とも重なっている」と話している。
20歳代に比べて、人生の先行きに不安を感じ始める30歳代男性も多く、仕事に関する悩みやメンタルヘルスの不調を訴える相談が多い。また、全体の相談内容としては、自分自身の健康や将来の不安などに関する質問が最も多いものの、対人関係に関する悩みが前年度から82.6%増加しており、家族関係についての悩みも41.9%の増加が見られた。
若ナビαでは、社会福祉士や精神保健福祉士、公認心理士など専門資格を有する相談員も含めた相談体制を整え、必要に応じて就労や保健、医療などの適切な支援先につなげている。
23年度の相談件数は前年度比27%増の1万1,816件。そのうち電話相談が63%、次に多かったのがLINEによる相談で35%だった。
相談者の6割が女性で、年代別では20歳代が43%、30歳代が32%と大半を占めた。次いで10歳代は14%、40歳代以上からの相談も10%あった。
その中で、30歳代男性からの相談が増加傾向にある。内閣府が23年に実施した「人々のつながりに関する基礎調査」では、孤独感が「しばしばある・常にある」と回答した割合は各年代・性別の中で30歳代男性が最も高く、都の担当者は「30歳代男性の相談件数の増加は、この調査結果とも重なっている」と話している。
20歳代に比べて、人生の先行きに不安を感じ始める30歳代男性も多く、仕事に関する悩みやメンタルヘルスの不調を訴える相談が多い。また、全体の相談内容としては、自分自身の健康や将来の不安などに関する質問が最も多いものの、対人関係に関する悩みが前年度から82.6%増加しており、家族関係についての悩みも41.9%の増加が見られた。
若ナビαでは、社会福祉士や精神保健福祉士、公認心理士など専門資格を有する相談員も含めた相談体制を整え、必要に応じて就労や保健、医療などの適切な支援先につなげている。