厚生労働省は、トラックドライバーの時間外労働の上限見直しによる、いわゆる「2024年問題」で懸念される医薬品物流の停滞に関連した課題と対応策を示した通知を都道府県や医療関係機関などに13日付で出した。医薬品の発送から納品にかかる時間の増加を想定し、医療機関や薬局、卸売販売業などには医薬品の早期発注や、時間指定など納品ルールの緩和を求めた。【栗原浩太】

　また、医薬品の品質に問題ない限りは、外装破損や使用期限が短いなどの理由で返品しないよう呼び掛けた。

　一方、製造販売業者に対しては、物流・製造コストの上昇を考慮した適切な価格決定のほか、物流コストの見える化や共同配送、配送ルートの見直しなどを実施し、コスト削減を図るよう要請した。