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医療・介護ニュース

厚労省が麻しんの注意喚起-重傷者を含む国内集団発生の懸念

2024年03月11日 14:20

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 麻しん症例数が国内外で増加していることから、厚生労働省は都道府県に対し、保険所や医療機関への注意喚起や対応の徹底を求める事務連絡を改めて出した。【栗原浩太】

 麻しんはウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。空気や飛沫、接触を介して感染する。現在、海外で麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域での症例報告数は前年度の30倍以上に急増している。

 国立感染症研究所が2月22日に公表した報告書「麻疹の発生に関するリスクアセスメント」によると、COVID-19パンデミックにより制限されてきた国際的な人の往来が活発になり、国内での海外からの麻しんウイルスの持ち込みリスクが高まっているという。国内の症例数は2023年で28例。

 また、日本での麻しんウイルスに対する感受性者が増加すると、帰国者や渡航者を感染源として重症者を含む麻しんの集団発生が「懸念される」と警告。麻しん含有ワクチンの2回接種を普及させ、麻しんに対する抗体保有割合を高く維持することなどを対策として挙げている。

 同研究所は定期的に最新の発生状況を発表しており、24年は2月末時点で2例の報告がある。

出典:医療介護CBニュース