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医療・介護ニュース

デング熱輸入例、23年は前年の1.77倍 感染研

2024年02月08日 13:40

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 国立感染症研究所によると、デング熱に海外で感染して日本で発症した「輸入例」の報告数は2023年の1 年間で175例あり、前年(99例)の約1.77倍となった。

 23年の報告数を推定感染地別(2カ国以上訪問を除く)で見ると、ベトナムが28例で最も多かった。ほかにも、タイ(26例)、インド(19例)、インドネシア、マレーシア(共に15例)、フィリピン(14例)なども目立った。また、2カ国以上訪問として19例の報告があった。

 デング熱はヒトスジシマカなどの蚊がウイルスを媒介する感染症。感染後は、2-14日の潜伏期間を経て、38度を超える高熱や頭痛などを発症するほか、体幹部に発疹が現れることも多い。解熱剤を服用して静養すれば1週間程度で回復するが、皮下出血などを伴う重症型へ移行する場合もある。

出典:医療介護CBニュース