厚生労働省は、薬局向けの「サイバーセキュリティ対策チェックリスト」を作成した。医療機関へのサイバー攻撃で電子カルテの閲覧や利用ができなくなる事案が発生していることを踏まえたもので、早急に取り組む必要のある対策を提示している。【新井哉】

　薬局向けのチェックリストは、医療機関向けと同じ確認項目となっており、2023年度中に、▽医療情報システム安全管理者などの設置状況▽サーバー・端末PC・ネットワーク機器の台帳やアクセスログの管理▽セキュリティパッチ（最新ファームウェアや更新プログラム）の適用－などを確認するよう求めている。

　また、24年度中に取り組む項目として、サイバー攻撃を想定した事業継続計画（BCP）の策定や、データ・システムのバックアップ実施と復旧手順の確認などを挙げている。薬機法に基づく立入検査で、これらの対策を行っているかを確認する。