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医療・介護ニュース

介護従事者の処遇改善に向け署名簿を提出-厚労相宛て 日本介護クラフトユニオンなど

2023年10月18日 17:20

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 介護業界は深刻な人手不足に陥っているとして、職業別労働組合「日本介護クラフトユニオン(NCCU)」などは18日、厚生労働相宛てに、介護の仕事を安心して長く続けられる水準に介護報酬を設定することを要請する署名簿を提出した。介護人材の確保・定着のための「最大の処方箋」は処遇改善しかないと訴えている。【大月えり奈】

 NCCUの染川朗会長が、厚労省の宮崎政久副大臣に62万筆超の署名簿を手渡し、現場の窮状を説明した。要請では、深刻な人手不足で現場の介護従事者は心身ともに疲弊した状態であることや、若い世代の入職者が少なく、介護職の高齢化が進んでいることから、働く側から介護保険制度が崩壊してしまう危険性があると指摘。このままでは増え続ける高齢者が必要な介護サービスを受けることができない「介護難民」が増加する可能性があることにも言及した。 併せて、報酬改定の度に加算や減算が増え、利用者や家族をはじめ、介護従事者でも「理解することが困難な状態」になっていることを取り上げ、「簡素な仕組みの報酬」を設定するよう求めた。

出典:医療介護CBニュース