2023年07月25日 20:15
順天堂大と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、治療や感染症対策などによる制限で入院患者と直接会えなくても、バーチャル空間で面会できるアプリを共同で開発した。音声での会話に加え、アバター同士が一緒に出かけることもでき、こうした交流で患者のストレスを軽減することを目指す。8月に順天堂医院小児医療センターで運用・臨床研究を開始する。また、このアプリを患者自身が使えるようになれば、夕方や夜間といった時間外の面会で医療従事者が担っていた負担の解消につながることも期待される。【大月えり奈】
面会アプリ「Medical Meetup」ではリゾートの島が設定され、患者たちは好きな洋服を選んでアバター(自分の分身となるキャラクター)を設定し、家族や友人らと一緒に海で遊んだり、気球に乗ったりして出かけることができ、ハイタッチなどの触れ合う動作もできる。
がんなどの高度な治療や感染症の流行による面会制限、また入院中の患者が相手に姿を見せることへの抵抗感などがあっても、バーチャルであれば交流が可能になる。今後応用して実在する空間も作っていけば、遠足や修学旅行などもできるようになる。
8月から10月まで小児病棟で患者と家族への運用・臨床研究を行い、使いやすさや運用方法を確認する。
同大大学院の藤村純也准教授は「長期で入院している子どもたちのメンタルヘルスにどのような貢献ができるのか、医学的・科学的な観点から評価し、メタバース空間での面会の有用性を発信していきたい」と話している。
また、同医院の山路健副院長は「遠隔診療に関して現在では診療報酬がつくようになっているが、将来的にはこのメタバースの取り組みも反映されるのではないか」として、その実現を目指していきたいと述べた。
今後は活用シーンを講演会や遠隔診療などにも広げていきたいとし、日本IBMの金子達哉執行役員は「健康、医療のあらゆるメタバースサービスが提供できるプラットフォームにする」と説明した。
面会アプリ「Medical Meetup」ではリゾートの島が設定され、患者たちは好きな洋服を選んでアバター(自分の分身となるキャラクター)を設定し、家族や友人らと一緒に海で遊んだり、気球に乗ったりして出かけることができ、ハイタッチなどの触れ合う動作もできる。
がんなどの高度な治療や感染症の流行による面会制限、また入院中の患者が相手に姿を見せることへの抵抗感などがあっても、バーチャルであれば交流が可能になる。今後応用して実在する空間も作っていけば、遠足や修学旅行などもできるようになる。
8月から10月まで小児病棟で患者と家族への運用・臨床研究を行い、使いやすさや運用方法を確認する。
同大大学院の藤村純也准教授は「長期で入院している子どもたちのメンタルヘルスにどのような貢献ができるのか、医学的・科学的な観点から評価し、メタバース空間での面会の有用性を発信していきたい」と話している。
また、同医院の山路健副院長は「遠隔診療に関して現在では診療報酬がつくようになっているが、将来的にはこのメタバースの取り組みも反映されるのではないか」として、その実現を目指していきたいと述べた。
今後は活用シーンを講演会や遠隔診療などにも広げていきたいとし、日本IBMの金子達哉執行役員は「健康、医療のあらゆるメタバースサービスが提供できるプラットフォームにする」と説明した。