2023年07月19日 19:58
看護学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に向けた議論が始まった。文部科学省は、19日に開催された委員会の初会合で、改訂の基本方針案を示した。在宅や医療的ケア児、新興感染症・大規模災害発生時などの「多様な場面」で専門性の高い看護実践ができる人材を養成したり、看護学教育におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用したりする方向性が盛り込まれている。2026年度の入学生からカリキュラムの改訂を適用する方針。【新井哉】
モデル・コア・カリキュラムは、全国の看護系大学が看護師養成教育(学生課程)で取り組む内容を示しており、各大学は、これを参考にカリキュラムを作成している。今回の改訂の基本方針案には、「多様な場面」での看護実践やDXの活用に加え、多職種連携の中で看護の専門性を発揮するため、「特定行為研修に定められているような高度な看護実践の基盤となる知識」を獲得する方向性も示されている。
文科省が看護師養成大学(300課程)を対象に実施した調査でも、モデル・コア・カリキュラム改訂の際に「新たに追加したほうが良いと思う項目・内容」として、▽情報・科学技術の活用▽地域・在宅看護▽対象理解(家族、メンタルヘルス、医療的ケア児、ジェンダー)-などが挙がっており、こうした項目・内容についても検討が行われる見通しだ。
委員からは、若年人口の減少に伴い、看護職の確保が困難になるとして、看護職1人当たりが、より幅広いことに対応できる方向性が求められるとの意見が出た。また、医学教育の診療参加型臨床実習実施ガイドラインのように、看護学教育にも実習ガイドラインが必要との指摘もあった。
モデル・コア・カリキュラムは、全国の看護系大学が看護師養成教育(学生課程)で取り組む内容を示しており、各大学は、これを参考にカリキュラムを作成している。今回の改訂の基本方針案には、「多様な場面」での看護実践やDXの活用に加え、多職種連携の中で看護の専門性を発揮するため、「特定行為研修に定められているような高度な看護実践の基盤となる知識」を獲得する方向性も示されている。
文科省が看護師養成大学(300課程)を対象に実施した調査でも、モデル・コア・カリキュラム改訂の際に「新たに追加したほうが良いと思う項目・内容」として、▽情報・科学技術の活用▽地域・在宅看護▽対象理解(家族、メンタルヘルス、医療的ケア児、ジェンダー)-などが挙がっており、こうした項目・内容についても検討が行われる見通しだ。
委員からは、若年人口の減少に伴い、看護職の確保が困難になるとして、看護職1人当たりが、より幅広いことに対応できる方向性が求められるとの意見が出た。また、医学教育の診療参加型臨床実習実施ガイドラインのように、看護学教育にも実習ガイドラインが必要との指摘もあった。