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医療・介護ニュース

【感染症情報】手足口病が8週連続で増加-ヘルパンギーナとRSウイルスも

2023年07月11日 20:05

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 国立感染症研究所がまとめた6月26日から7月2日までの1週間(第26週)の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は定点医療機関約5,000カ所、速報値)によると、ヘルパンギーナ、RSウイルス感染症、手足口病の定点医療機関当たりの患者報告数が8週連続で増加した。5週連続で減少していたインフルエンザは増加に転じた。新型コロナウイルス感染症も増えた。感染性胃腸炎は4週連続で減少した。【新井哉】

〔新型コロナウイルス感染症〕報告数は前週比18.1%増の7.24人。都道府県別の上位3位は、沖縄(48.39人)、鹿児島(13.48人)、千葉(9.89人)。

〔ヘルパンギーナ〕報告数は前週比11.9%増の6.48人。過去10年で最も多い。都道府県別の上位3位は、宮城(15.85人)、三重(12.38人)、鹿児島(11.0人)。

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比6.6%減の4.65人。過去10年の同期の平均と同じ。都道府県別の上位3位は、大分(8.03人)、熊本(7.88人)、埼玉(6.96人)。

〔RSウイルス感染症〕報告数は前週比0.3%増の3.17人。定点当たりの報告数に変更された2018年以降の同期の平均よりも多い。都道府県別の上位3位は、山口(7.7人)、大分(7.47人)、島根(6.74人)。

〔インフルエンザ〕報告数は前週比5%増の1.26人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、鹿児島(20.07人)、宮崎(7.34人)、長崎(5.26人)。

〔手足口病〕報告数は前週比3.3%増の0.92人。過去10年の同期の平均よりも少ない。都道府県別の上位3位は、島根(3.78人)、茨城(3.2人)、福岡(2.03人)。

出典:医療介護CBニュース