閉じる

医療・介護ニュース

精神科病床新設し急性期身体合併症の受入機能強化-山口県が県立総合医療センター基本構想素案を公表

2023年06月30日 19:49

印刷

 山口県は、県立総合医療センター(防府市、一般490床・感染症14床)の機能強化に関する基本構想の素案を公表した。老朽化が著しいため、建て替えを基本方針としている。急性期身体合併症を有する精神疾患患者の受入機能を強化するため、精神病床(10床程度)を新設し、「身体治療と精神科治療の切れ目のない質の高い医療」を提供することなどを盛り込んでいる。【新井哉】

 同センターは、▽第3次救急医療機関(救命救急センター)▽基幹災害拠点病院▽へき地医療拠点病院▽総合周産期母子医療センター▽第1種感染症指定医療機関-などに指定されているほか、精神保健指定医も配置されている。

 素案では、救急搬送入院患者の増加が見込まれていることを取り上げ、こうした救急医療を含めた高度専門医療の拠点として、質の高い医療を提供するといった「機能強化に向けた基本的な考え方」を示している。

 「今後目指す機能・役割」も示しており、精神病床の新設に加え、肺がん治療チームを設置し、肺がん治療を充実したり、重度の糖尿病患者や壊疽・網膜症などの合併症患者に対する専門的医療提供体制を強化したりすることなどを挙げている。

出典:医療介護CBニュース