国立感染症研究所がまとめた5日から11日までの1週間（第23週）の5類感染症の患者報告（小児科定点医療機関約3,000カ所、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は定点医療機関約5,000カ所、速報値）によると、ヘルパンギーナとRSウイルス感染症の定点医療機関当たりの患者報告数が5週連続で増えた。手足口病は4週連続で増加、新型コロナウイルス感染症と咽頭結膜熱（プール熱）も増えた。インフルエンザは2週連続で減少、感染性胃腸炎も減った。【新井哉】

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比約4.8％減の6.29人。都道府県別の上位3位は、大分（10.92人）、熊本（10.9人）、長野（10.17人）。

〔新型コロナウイルス感染症〕報告数は前週比約12.3％増の5.11人。都道府県別の上位3位は、沖縄（18.41）、鹿児島（7.37人）、石川（6.58人）。

〔ヘルパンギーナ〕報告数は前週比約60.4％増の3.0人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、宮崎（10.67人）、和歌山（7.1人）、愛媛（6.14人）。

〔RSウイルス感染症〕報告数は前週比約24.5％増の2.64人。定点当たりの報告数に変更された2018年以降の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、山口（7.16人）、奈良（5.15人）、愛媛（4.81人）。

〔インフルエンザ〕報告数は前週比約10.5％減の1.36人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、宮崎（6.53人）、鹿児島（5.1人）、長崎（4.73人）。

〔咽頭結膜熱〕報告数は前週比約13.1％増の0.69人。都道府県別の上位3位は、香川（1.64人）、新潟（1.2人）、北海道（1.17人）。

〔手足口病〕報告数は前週比約37.5％増の0.66人。過去10年の同期の平均よりも少ない。都道府県別の上位3位は、茨城（2.87人）、宮崎（2.58人）、岡山（1.52人）。