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医療・介護ニュース

RSウイルスが4週連続増、西日本中心に流行-27都道県で前週の患者報告数を上回る

2023年06月13日 14:18

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症が西日本を中心に流行している。1週間当たりの全国の患者報告数は4週連続で増えており、大流行した2021年とほぼ同じ時期・傾向で感染が拡大している。【新井哉】

 国立感染症研究所が公表した第22週(5月29日-6月4日)の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所)によると、定点医療機関当たりの患者報告数は前週比8.7%増の2.12人。

 都道府県別では、山口が6.02人で最も多く、和歌山(5.13人)、奈良(4.35人)、兵庫(4.14人)、広島、宮崎(共に3.61人)、大阪(3.34人)、大分(3.22人)、福岡(3.18人)、鹿児島(3.11人)などが続いた。27都道県で前週を上回っている。

 山口県感染症発生週報 (第22週)では「県全体で発生が多い状況」と指摘。和歌山県内では、新宮保健所管内の患者報告数(25.5人)が突出しており、局地的に大きな流行が発生している状況だ。

 奈良県でも5月以降、増加傾向となっており、県感染症情報センターは週報で「乳幼児に加え、高齢者においても重症の下気道炎の原因となるので、周囲への感染予防への配慮が大切」などと注意を促している。

 RSウイルス感染症は、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース