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医療・介護ニュース

【感染症情報】ヘルパンギーナが前週比2.2倍に-インフルエンザは過去10年同期比で最多

2023年05月30日 14:04

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 国立感染症研究所がまとめた15日から21日までの1週間(第20週)の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は定点医療機関約5,000カ所、速報値)によると、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナの定点医療機関当たりの患者報告数が2週連続で増加した。新型コロナウイルス感染症、インフルエンザも増えた。【新井哉】

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比約23.9%増の6.54人。過去10年の同期の平均よりもやや多い。都道府県別の上位3位は、大分(12.64人)、三重(10.31人)、埼玉(9.45人)。

〔新型コロナウイルス感染症〕報告数は前週比約35.4%増の2.63人。都道府県別の上位3位は、沖縄(10.8人)、石川(6.38人)、岩手(6.32人)。

〔インフルエンザ〕報告数は前週比約39%増の1.89人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、新潟(5.92人)、山形(5.63人)、群馬(4.54人)。

〔RSウイルス感染症〕報告数は前週比約50%増の1.56人。定点当たりの報告数に変更された2018年以降の同期の平均よりも多い。都道府県別の上位3位は、和歌山(6.13人)、山口(4.56人)、福井(4.08人)。

〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕報告数は前週比約21.8%増の1.34人。過去10年の同期の平均よりも少ない。都道府県別の上位3位は、富山(3.52人)、福岡(3.4人)、長崎(2.34人)。

〔ヘルパンギーナ〕報告数は前週比約2.2倍の0.73人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、佐賀(5.52人)、宮崎(4.72人)、長崎(2.55人)。

出典:医療介護CBニュース