2023年05月25日 15:45
マイナンバーカードの健康保険証に別人の個人情報がひも付けられていた問題で、日本医師会の松本吉郎会長は24日の定例記者会見で、「マイナ保険証によるオンライン資格確認は今後の医療DXの基盤となる大変重要な仕組みだということに変わりはないが、言うまでもなく、正確なデータ登録がなされていることが大前提だ」と述べた。【兼松昭夫】
松本氏はその上で、国や医療保険者、オンラインの資格確認システムを運営する社会保険診療報酬支払基金に対して、データの正確性の確保に全力を尽くすよう呼び掛けた。
患者や医療機関からの報告・相談を受け付ける窓口を拡充するなど、丁寧な対応を国に要請する考えも示した。
■医療費確保の重要性を強調
松本氏はまた、少子化対策の財源確保を巡り政府内で本格化する議論を受け、「安定した医療を提供するためには、必要な医療費を確保することは大変重要なことだ」という認識を示した。
一方、「少子化対策は、これからの日本にとってとても大切なことだ」と、少子化対策の財源を確保する重要性も指摘した。
その上で、社会保障全体と少子化対策双方の財源を確保するよう政府に引き続き求める考えを示した。