2023年05月23日 16:20
国立感染症研究所がまとめた8日から14日までの1週間(第19週)の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は定点医療機関約5,000カ所、速報値)によると、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)の定点医療機関当たりの患者報告数が増加した。インフルエンザは3週連続で減少した。これまで全数把握だった新型コロナウイルス感染症は、この週から定点把握に移行した。【新井哉】
〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比約51.3%増の5.28人。過去10年の同期の平均と同程度。都道府県別の上位3位は、大分(11.56人)、鳥取(8.63人)、富山(8.45人)。
〔新型コロナウイルス感染症〕報告数は2.63人。都道府県別の上位3位は、沖縄(6.07人)、石川(4.9人)、北海道(4.36人)。
〔インフルエンザ〕報告数は前週比約20%減の1.36人。過去10年の同期の平均よりも多い。都道府県別の上位3位は、新潟(5.64人)、山形(4.3人)、宮城(3.28人)。
〔RSウイルス感染症〕報告数は前週比約5.1%増の1.04人。定点当たりの報告数に変更された2018年以降の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、和歌山(4.17人)、大阪(2.85人)、奈良(2.65人)。
〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕報告数は前週比約71.2%増の1.01人。過去10年の同期の平均よりも少ない。都道府県別の上位3位は、福井(2.69人)、富山(2.34人)、鳥取(2.32人)。
〔咽頭結膜熱〕報告数は前週比約64.3%増の0.46人。都道府県別の上位3位は、富山(1人)、福井、鹿児島(共に0.96人)。