2023年05月12日 20:10
国立感染症研究所がまとめた4月24日から30日までの1週間(第17週)の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所、インフルエンザ定点医療機関約5,000カ所、速報値)によると、ヘルパンギーナの定点医療機関当たりの患者報告数が3週連続で増えた。8週連続で増加していたRSウイルス感染症は減少に転じた。インフルエンザも減った。感染性胃腸炎とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎はほぼ横ばいだった。【新井哉】
〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比約0.2%増の4.96人。過去10年の同期の平均よりも少ない。都道府県別の上位3位は、大分(12.56人)、富山(12.14人)、石川、宮崎(共に10.34人)。
〔インフルエンザ〕報告数は前週比約10.8%減の2.24人。過去10年の同期の平均よりも多い。都道府県別の上位3位は、新潟(16.17人)、山形(9.05人)、青森(6.93人)。
〔RSウイルス感染症〕報告数は前週比約3.6%減の1.08人。定点当たりの報告数に変更された2018年以降の同期の平均よりも多い。都道府県別の上位3位は、和歌山(3.77人)、大阪(3.19人)、福井(2.96人)。
〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕報告数は前週比約1.2%増の0.82人。過去10年の同期の平均よりも少ない。都道府県別の上位3位は、福岡(2.75人)、愛媛(1.97人)、沖縄(1.69人)。
〔ヘルパンギーナ〕報告数は前週比約17.9%増の0.33人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、佐賀(3.48人)、長崎(3.32人)、宮崎(2.77人)。