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医療・介護ニュース

精神科救急やストレスケア提供し地域の体制充実-産後うつ予防も、神奈川県自殺対策計画

2023年05月09日 15:40

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 神奈川県は、自殺対策計画(2023-27年度)を公表した。精神科救急医療体制整備事業を行ったり、ストレスケア医療を提供したりして、地域の精神科医療機関を含めた保健、医療、福祉などのネットワーク体制を充実させる方針を掲げている。【新井哉】

 計画によると、精神症状が急激に悪化した人が、24時間365日、適切な医療につながるように精神科救急医療体制を整備する。また、県立精神医療センターで、難治性うつ病に対する治療法(反復性経頭蓋磁気刺激法)などを実施し、精神疾患患者を対象としたストレスケア医療に取り組む。

 精神保健福祉サービスを担う人材も養成する。具体的には、内科などの身体科の医師が「患者のこころの不調」に気付き、適切に対応するため、うつ病の知識や技術を習得する研修を継続的に実施する。

 また、産後うつ予防のため、住民検診や妊産婦健診、健康相談などの機会を活用する。「妊娠期からの切れ目ない支援体制」の整備に向け、▽情報共有のための連絡調整会議▽保健師らの研修会▽産後ケア事業などのニーズ把握調査-を実施し、市町村の取り組みを支援する。

出典:医療介護CBニュース