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医療・介護ニュース

かかりつけ医研修などで自殺リスク評価の技術向上-電話相談で精神疾患患者支援、三重県の第4次計画

2023年05月08日 19:58

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 三重県は、第4次県自殺対策行動計画(2023-27年度)を公表した。全世代に共通する取り組みとして、うつ病対策や、がん・慢性疾患患者らへの支援などを挙げている。【新井哉】

 うつ病など精神疾患の患者は、かかりつけ医を受診することが多いため、自殺リスクを的確に評価できる技術を向上させる必要があるとし、対策の方向性を示している。具体的には、かかりつけ医に対し、うつ病などの精神疾患に関する研修を行ったり、受診可能な医療機関を案内する精神科救急情報センターの運営や24時間の電話相談を実施し、患者が地域で安心して過ごせるよう支援したりする。

 また、慢性疾患があると自殺リスクが高くなるとの報告があることや、痛みや身体障害、予後不良は自殺のリスクを上昇させることを説明。がんや難病など慢性疾患の患者が抱える悩みを少しでも和らげ、自殺予防につなげるため、「がん相談支援センターや難病相談支援センター等においても自殺予防の視点を持ち、病気の診断や治療を行う医療機関の相談窓口や自殺予防相談窓口と相互に連携を図ることが重要」としている。

出典:医療介護CBニュース