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医療・介護ニュース

アルコール健康障害対策、医療連携の推進を目標に-沖縄県が第2期計画公表、専門医療機関の整備も

2023年03月20日 14:40

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 沖縄県はこのほど、第2期沖縄県アルコール健康障害対策推進計画(2023-27年度)を公表した。基本的施策の1つに医療の充実を掲げ、専門医療機関の整備と医療連携の推進を目標に盛り込んだ。【新井哉】

 計画では、飲酒日1日当たりの飲酒量について、全国の飲酒量を上回っているとし、「一度に多量のお酒を飲む人が多い状況」と指摘。20歳以上の県民1人当たりの酒類の販売(消費)数量も「全国と比較して、流通状況が高い」と推察している。

 アルコール健康障害の実態も取り上げている。具体的には、肝疾患に占めるアルコール性肝疾患による死亡割合は、男女共に全国よりも高い状況にあると説明。「アルコール使用による精神及び行動の障害による入院患者数」も増加しており、これに伴い、「精神病床における在院患者の割合」も高くなってきているという。

 こうした状況などを踏まえ、計画の基本的な方向性に「医療における質の向上と連携の促進」を明記。具体的には、地域でアルコール依存症の治療・研究・人材育成の中心となる拠点機関の整備を進めたり、一般医療機関と専門医療機関との連携を推進したりする。

出典:医療介護CBニュース