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医療・介護ニュース

デング熱輸入例の推定感染地、大半がアジア地域-感染研が報告数などを更新

2023年03月16日 14:10

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 国立感染症研究所は15日、デング熱に海外で感染して日本で発症した「輸入例」の報告数などの情報を更新した。2023年の報告数(1日時点)は計7例で、アジア地域が推定感染地となっているケースが大半を占めている。【新井哉】

 感染症発生動向調査で収集しているデング熱の「輸入例」のデータをまとめたもので、推定感染地別(2カ国以上訪問の1例を除く)で見ると、タイが2例、フィリピン、マレーシア、スリランカ、キューバがいずれも1例だった。

 デング熱はヒトスジシマカなどの蚊がウイルスを媒介する感染症。感染後は、2-14日の潜伏期間を経て、38度を超える高熱や頭痛などを発症するほか、体幹部に発疹が現れることも多い。解熱剤を服用して静養すれば1週間程度で回復するが、皮下出血などを伴う重症型へ移行する場合もある。

出典:医療介護CBニュース