兵庫県は6日、兵庫県自殺対策計画の中間見直し案を公表した。自殺対策の取り組みに関する分野に「女性の自殺対策の推進」を追加。女性を中心とした働き盛り世代の自殺対策を推進する。【新井哉】

　中間見直し案では、女性は男性と比べて非正規雇用労働者の割合が大きく、家庭内での子育て・介護などの役割を担うことが多いため、「コロナ禍における雇用問題の深刻化や感染対策に係る社会機能の停止の影響等を受け、孤独・孤立の状況に陥りやすい」などと説明している。

　具体的には、コロナ禍の影響で、望まない孤独・孤立で不安を抱えていたり、解雇などに直面したりしている女性の相談ニーズに対応するため、「寄り添ったきめ細かい相談支援」などを推進する。

　また、「相談体制の充実強化」も重点施策としており、主な取り組みとして、▽犯罪被害者等総合サポートセンター（仮称）の設置▽依存症対策総合支援事業▽ひきこもり対策総合支援事業（ひきこもり総合支援センターの設置）▽生活困窮者自立支援事業の実施－などを挙げている。