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医療・介護ニュース

細菌混入の人血小板濃厚液で死亡事例、安全確保を-厚労省課長通知で医療機関への周知徹底求める

2023年03月03日 20:10

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 厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課長と血液対策課長は、都道府県、保健所設置市、特別区の衛生主管部(局)長に通知(2月28日付)を出し、人血小板濃厚液の安全確保措置について、管内の医療機関への周知を徹底するよう求めた。【新井哉】

 人血小板濃厚液は、血液成分製剤に分類されており、献血の血液を原料としている。今回の通知では、「細菌が混入した人血小板濃厚液の使用後に細菌感染により重篤な症状を呈し、死亡に至った事例」が報告されたことを取り上げている。

 通知では、具体的な注意事項を挙げている。人血小板濃厚液の使用により、「細菌等によるエンドトキシンショック、敗血症等があらわれることがある」と指摘。「観察を十分に行い、症状があらわれた場合には輸血を中止し、適切な処置を行うこと」としている。また、外観上異常を認めた場合は、使用しないよう求めている。

出典:医療介護CBニュース